潜在意識レベルの理解
これまで、潜在意識について3つの法則を交えながら説明してきました。
これであなたも、潜在意識をバリバリ使いこなせますね!
…と言いたいところですが、理論として知っているだけでは、使いこなすことは難しいです。
それはなぜか?
あなたは、自分の潜在意識の状態を理解する必要があるからです。
潜在意識のレベル
「自分自身の潜在意識がどのレベルにあるか?」
これが分かっていなければ、あなたにはどんなことができて、どんな課題があるのか、分からないまま行動しなければならなくなります。
ここで、潜在意識のレベルを4段階に分けて説明していきます。
あなたの潜在意識レベルはどのレベルですか?
そういきなり聞かれても、なかなか難しいですよね。
今回のトレーニングでは、あなたの潜在意識レベルを明確にしていきましょう。
潜在意識の影響は直感に表れる
というわけで、ここでヒントを1つ。
それは、あなたの「直感」がバロメーターということです。
あなたは、直感が鋭いと思いますか?
それとも、いわゆる「鈍い」タイプですか?
なぜ直感がバロメーターになるかというと、「直感は潜在意識からのメッセージ」だからです。
つまり、直感が鋭い人は、潜在意識が活性化しているのです。
例えば、初めて会った人に持つ「第一印象」。
これはまさに、あなたの潜在意識からのメッセージを受け取って判断しています。
その時の第一印象は、その人としばらく付き合っていくうちに当たっているかどうかわかりますよね。
第一印象がよく当たる人は、潜在意識が活性化していると言えます。
最高レベルまで活性化していれば、100パーセント直感で当てることも可能なのです。
あなたが直感で行動することが多く、しかもそれがうまく行くなら、あなたの潜在意識は活性化されています。
反対に、物事をじっくり考えて判断した上で行動するのに、うまくいかないことが多いのなら、あなたの潜在意識は不活性です。
あなたに目指してほしいのは、「直感が湧き出してくる」ような状態です。
考えて、考えて、考えて…
その割に成果が上がらないのは、つらくないですか?
他の条件と比較したり、物事の損得を考えてから行動することが習慣化されると、潜在意識は海の底に沈んでいきます。
そのまま、深い眠りに入ってしまうのです。
一刻も早く、海から引き出して書き換えてしまいましょう。
信頼度100パーセントの「直感力」を磨く
「直感に従う」は「本能に従う」とは異なる
潜在意識を書き換えることで、「自分は直感を信じる」と言えるようになりましょう!
というのも、潜在意識が活性化している人は、直感に従って行動するようになります。
しかも、自分の直感を信じています。
もし、あなたが、直感で「ピン!」ときたとしてもためらう人だったら、まだまだ潜在意識が活性化していないということになります。
何しろ、潜在意識が活性化している人の直感は、何も考えていないようでいて、それまでの知識や経験から裏打ちされた瞬時の「動物的」反応が体内で起こっているのです。
「動物的反応」と言っても、それは本能とは異なります。
一時期、芸能人やスポーツ選手が言っていた言葉で、「ビビビッときた」などの表現がありました。
これはまさに、研ぎ澄まされた潜在意識が、脳に直接「これだ!」と信号を送ったのでしょう。
そんな状態まで高まったら、潜在意識の「今やろう!」の一声は絶対即断した方がいいですよね。
まず潜在意識を書き換えよう
ただ、まだ潜在意識が活性化されていない状態では、直感がただの「思い付き」になるおそれがあります。
だから、まずは必ず潜在意識を書き換えるトレーニングをして、アンテナの感度を上げるようにしましょう。
潜在意識を書き換え、鋭いアンテナを手に入れたら、ビビビッと直感が働くようになります。
その直感に従って行動して成功すれば、あなたはあなたの直感を信じるようになるでしょう。
そして、あなたの直感力はますます研ぎ澄まされていくのです。
あなたの行動が変わる
さらに、潜在意識が活性化されることで、あなたはどう変わっていくか。
一瞬の直感に従って行動するので、行動はどんどんスピードアップしていきます。
あなたの脳がHDDからSSDに変わったようなものです。
ひょっとしたら、周りからは、
「何も考えていないのに、よく思い付きで行動できるね」
とびっくりされたり、呆れられたりするかもしれません。
でも、心配ありません。
それは、あなたの潜在意識が何倍にもアップグレードされた証拠ですから。
世の中の大半の人は、1つの物事を決定するまでに、
じっくり情報を集めて、
自分の中で精査して、
損得勘定をして、
それでやっと「やる」か「やらない」か決断します。
大企業や官公庁の仕事のようですね。
まあ、それが悪いとは言いませんが、とにかく決定が遅い分、好機を逃す可能性が高いです。
あなたは、即断して、行動したことがことごとくうまくいく。
そんなアップグレード、したくありませんか?
潜在意識に寄り添おう
潜在意識に寄り添えば、直感で語ってくれる。
これまでにも話してきましたが、あなたの行動をアップグレードする直感は、待っていて突然やってくるものではありません。
あくまで、潜在意識を研ぎ澄まして、表れた直感に従う回数を重ねることで、その精度はどんどん高まっていくのです。
潜在意識の活性化トレーニングを始めた当初は、失敗も続くかもしれません。
でも、鍛えれば必ず良くなっていきますから、あきらめないことが重要です。
潜在意識の書き換えは「子育て」?
こうやって話していると、潜在意識を書き換えることは、子育てのようですね。
より正確に言えば、「育て直し」でしょうか。
そう、あなたの中にいる子どものままの「潜在意識」をもう一度「育て直し」するのです。
それは若くても、年齢を重ねても、生きている限り可能です。
よく、仕事をリタイアした人たちが、生き生きとセカンドライフでチャレンジを続けるのを見ますね。
あの方々は、年齢を重ねたからといってあきらめることなく、潜在意識を活性化させたことで、若い人たちよりもずっと若々しく、輝いているのです。
ワーク
さあ、ここでワークをやってみましょう。
今回は少し多くて、4つあります。
似たように感じるかもしれませんが、1つずつ確実に取り組むことで、確実に潜在意識が活性化されていきますから、こつこつ取り組んでください。
ワーク5
あなたは、これまでに物事をよく考えた上での判断に従って行動したものの、いい結果が出なかったことを1つ思い浮かべてください。
1 それはどんなことですか?
2 振り返ってみて、うまくいかなかった原因は何だと思いますか?
3 なぜ、「よく考えて判断したこと」は最適な思考と行動を与えてくれなかったのでしょうか?
ワーク6
あなたは、これまでに物事をよく考えた上での判断に従って行動したことで、いい結果が出たことを1つ思い浮かべてください。
1 それはどんなことですか?
2 振り返ってみて、うまくいった原因は何だと思いますか?
3 なぜ、「よく考えて判断したこと」は最適な思考と行動を与えてくれたのでしょうか?
ワーク7
あなたは、これまでに直感に従って行動したものの、いい結果が出なかったことを1つ思い浮かべてください。
1 それはどんなことですか?
2 振り返ってみて、うまくいかなかった原因は何だと思いますか?
3 なぜ、「直感に従ったこと」は最適な思考と行動を与えてくれなかったのでしょうか?
ワーク8
あなたは、これまで直感に従って行動したことで、いい結果が出たことを1つ思い浮かべてください。
1 それはどんなことですか?
2 振り返ってみて、うまくいった原因は何だと思いますか?
3 なぜ、「直感に従ったこと」は最適な思考と行動を与えてくれたのでしょうか?
どうでしたか?
過去の行動について振り返ると、あなたの思考と行動のメカニズムが見えてきたと思います。
似たようでも、ちょっとした違いが大きな変化を生んでいたことに気づいたのではないでしょうか。
それが重要です。
きっと、これからあなたの潜在意識を書き換えていく中で、大きなヒントになりますからね。
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