翻訳者になるなら IT 分野がオススメ!

私が「翻訳者になろう!」と思い立って 学習を始めてから3か月が経過した頃のことです。
翻訳会社の採用試験、トライアルに合格したのです。
その分野は「IT」。
情報処理の専門でもなく、ハードウェアやソフトウェアに強いわけでもない私がなぜ翻訳会社に翻訳者として採用されたのか。
そう、IT 分野の翻訳は、想像以上に需要が多いんです!
トライアルに合格し、ついに「私、プロの翻訳者です!」と言えるようになったと跳び上がって喜んだ場面は、今でも鮮明に思い出されます。

もくじ

「翻訳のプロ」になるにも狙い目がある

IT 分野はその道のプロでなくてもプロになれる

私が IT 分野を中心に翻訳のお仕事をしていると聞いて、凄腕のエンジニアや IT のプロフェッショナルを想像されていませんか?
残念ながら、全然そんなことはないんです。

高校時代こそ理系でしたが、インフルエンザで 1 週間学校を休んでから数学がわからなくなり、ほぼ文転(文系転向)状態で大学に進学しました。
その後、まったく理数系に触れることがないまま就職し、現在に至っています。

まあ、ただ一つ IT 翻訳のプロを名乗れることといえば、「G 検定」を取得したことでしょうか。

「G 検定」は、日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催する、AI 関係の知識習得の度合いを測る資格です。

G 検定の概要はこちら

2020 年の第 2 回試験では、当時コロナ禍のさなか受験者への特別措置として受験料半額という特典が適用されるということで、「受けてみようかなー」と軽い気持ちで受験したのが始まりです。
ただ、資格試験なので、半額とはいえそれなりの受験料を支払い、参考書を購入して学習に励みました。
幸い、その 1 回で合格することができたので、唯一取得した IT 系資格として人に話せる状態になりました。

逆に言えば、その程度の専門性でも、「IT 専門翻訳者」としてちゃんと仕事をいただき、評価していただくことができるのです。
ただし、プロとして恥ずかしくない仕事をするためには、翻訳者に大切な力の一つである「リサーチ力」を高めて、常に最新情報を検索し、習得する能力を身に付けておくことが大切です。

「稼げる」翻訳分野のプロになろう

せっかく「プロ」の翻訳者としてデビューしたからには、楽しく仕事をするだけでなく楽しく生活できるのに必要な収入も得たいものです。
それでは、どうすれば翻訳者として「稼げる」ようになるのでしょうか?
一般的に、フリーランスの翻訳者の年収は 200 ~ 500 万円とされています。
特に、中間の年収 300 万円という方が多いようです。
あなたは、この金額を見てどう思われますか?
多いですか?
少ないですか?
おそらく、今の自分自身の仕事の収入や大変さ、その他充実度と比較して判断すると思いますが、正直言って「少ない」ですよね。

私自身、前職ではそれなりに収入を得られるようになっていたため、「フリーランスの翻訳者になります!」と宣言したときの周りの反応は冷たいものでした。
しかし、フリーランスとして独立して、日々を重ねるごとに、そんな周りの心配や不安を打ち消す結果を出せるようになりました。
1,000 万円プレイヤーにもなれました!

翻訳者デビューからの経緯

ここで簡単に、デビューから数か月の流れを書き残しておきます。

最初の 1 か月はひたすらトライアル受験。
当然ながら収入ゼロ。
なんとか 1 社のトライアルに合格し、一応「プロの翻訳者です」と名乗れるように。
すぐに名刺を作りました!

2 か月目、トライアル初合格の会社から 1 件の仕事をいただき、報酬は 5,000 円。
👈芸人さんのボンビーネタみたいです…
その間、受けまくった中でトライアル 3 社合格!
「これで仕事が増える!」と、実際の案件依頼につながることを願っていました。

そして、3 か月目・・・
ついに「プロの翻訳者」として仕事をいただけるようになってきました。
1 社目の翻訳会社さんから 3 件のお仕事をいただき、約 50,000 円。
2 社目の翻訳会社さんからは毎日定期的にお仕事をいただき、約 150,000 円。
そして、3 社目の翻訳会社さんから 1 件お仕事をいただき、約 5,000 円。
ようやく、大学新卒時代の収入を得ることができました。
ちなみに、この月の新たなトライアル合格は 2 社。
これで勢いに乗ります!

4 か月目、さらに収入が増加しました!
基本的に 3 社の翻訳会社さんからお仕事をいただきながら、1 か月間ほぼすべての日に稼働しました。
休んでいるのがもったいないのと、仕事を失うことへの恐怖を感じながら、いただいた案件はすべて受注し、毎日ひたすら仕事に打ち込みました。
結果、この月の合計収入約 70 万円。
この収入を引き続き得られる状態であれば、サラリーマン時代も超えられるかな。

その後も安定的にお仕事をいただける翻訳会社さんとのお付き合いを軸に、月収 70 ~90 万円をコンスタントに稼ぐことができるようになっています。
これまでの最高月収はいくらかというと、
165 万円です!
とはいえ、翻訳報酬はある程度まとまってから請求することができるため、純粋に1か月で稼げる金額は 100 万円を超えれば上出来です。

ただ、3年目までは基本的にいただいた案件を断ることなく土日祝日も仕事に打ち込んできたため、そろそろ生き方を見直したいところ。
コロナ禍も落ち着いてきたため、以前のようにどんどん海外にも行きたいし、バーンと長期休暇を取ってたまったマイルを使った楽しい海外旅行を企画中です!

人生は楽しく!

案件をたくさんいただけるのはありがたいのですが、「忙しい」という言葉は「心」を「亡」くすと書きます。
どんなに収益が増えても、幸せを感じられなければつまらない。
何しろ、このブログを書いている間にもお仕事のオファーをいただくので、正直手が止まることが多く、毎回書き始めるときに読み返しながら、
「これって、自分が書いたブログなのかな?」
と思うこともしばしば。
ただ、私が現在このブログを書いているのは、サラリーマン時代に得られなかった精神的な自由を得て、本当に自分のペースで毎日を過ごすことができるようになった喜びをお伝えしたいからなんです。
以前は、会社に行くことだけでなく、働くということすべてに嫌気がさしていたのですが、フリーランスになってからは働いた分だけ稼げるため、がむしゃらに仕事に取り組んでいます。
今、プロの翻訳者として3年が経過し、ようやく一人前と認められるようになってきました。
プロとしての確固たる実力と自信を付けた(というにはまだまだ経験不足ですが…)今、これから翻訳者になりたい方に私が身に付けた技術と楽しく生きる方法についてお伝えしたいと考えています。

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この記事を書いた人

英語もろくに話せない状態で海外赴任することが決まった前職で、運命が変わった男。
「英語が話せないと生きていけない」と考え、生まれ変わった気持ちで英語学習に取り組む。TOEIC 395 点から半年で 740 点、1年で 840 点を取得。
何とか海外でのサバイバルを耐え抜き、仕事時間以外の時間を生きがいに30か国以上を旅行したことで、すっかり海外旅行のとりこに。
海外赴任ですっかり欧米ののんびりした個人主義的な生き方に染まり、帰国後に仕事不適応に陥る。
「このままでは生きていけない」と二度目の生まれ変わりを決意し、メルカリ転売に始まり、翻訳者、投資家など本職以外の収入の道を模索する。
決意の日からわずか3か月で辞職し、収入の柱もないままフリーランス通訳翻訳者としてデビュー。
その後も無謀な挑戦を続け、仕事をほとんど受注することがなかった1年目にメルカリ転売を中心に収益を上げる。
フリーランス2年目には収益が1,000万円を突破。3年目も順調に収益を伸ばす。
フリーランス4年目になった今、仕事を受注するだけのフリーランスではいけないと考え、新しい道を模索中。
世界的なパンデミックもようやく落ち着きを見せる中、世界中を旅したい欲求の高まりを抑えられない今日この頃。
さあ、今年の秋はどの国に行こうかな。

-このように、これまであまり深い考えもなく生きてきましたが、大切なのは人生を楽しむことです。
ブログに私の楽しい生き方をつづりながら、あなたと一緒にもっと楽しい道を模索していきたいと考えています。
記事をご覧になって、お気づきの点があればご意見ください。
また、一緒にもっと楽しい生き方を見つけていきましょう!

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