日本語教師への一人旅-独学で挑んだ日本語教育能力試験

もくじ

はじめに

フリーランスとしての生活は、自由と多様性に満ちた魅力的な生き方です。
世界のどこにいても、インターネット接続があれば仕事ができる環境にいられる私は、常に感謝の思いを持っています。
私の主な仕事は翻訳で、これが私に経済的自立と自由なライフスタイルをもたらしてくれました。
しかし、安定したライフスタイルを維持するためには、収入源を多角化することが重要です。
そのため、私は新たな収入の柱として、「オンライン日本語教師」を目指すことを決意しました。

この決断は、私の人生のテーマである「世界中どこでも稼げるフリーランス」の理念に完全に一致しています。
オンライン日本語教師として働くことは、私が自由に旅をしながら生活を続けることを可能にし、また、世界中の人々とのつながりを深め、日本の言語と文化を広める機会を与えてくれたのです。

一方、私のライフスタイルは、日本語教師に必要な資格取得の最短ルートともいえる学校に通うことを良しとしませんでした。
そのため、私は別の道を探し、結果的に独学で日本語教育能力試験に合格することに挑戦しました。
この選択は一見大変そうに見えますが、私はそのプロセスを通じて多くの学びを得ました。

このブログでは、私が経験した挑戦、成功、そして失敗を共有し、独学で日本語教育能力試験に合格を目指す皆さんに役立つ情報を提供したいと思います。
私の体験があなたにとって少しでも参考になれば幸いです。

独学を選んだ理由

自由な生活を楽しむフリーランスとして、私が独学で日本語教育能力試験を目指した理由は、主に2つあります。
まず一つは、物理的な自由の確保です。
旅行しながら働くライフスタイルは、定期的に学校に通うことを困難にします。
そのため、独学は私にとって最も合理的な解決策でした。
独学であれば、自分の好きな時間と場所で学習することができます。
eラーニングも選択肢にありましたが、独学であればネットワークが不十分な状況でも自分のペースで行うことができるため、私にとって独学は最高の選択肢でした。

二つ目の理由は、時間的・精神的な自由の確保です。
独学であれば、自分の学習ペースを自分自身で調整できます。
学習においては、誰もが異なるスタイルとペースを持っており、私自身もマイペースに取り組めるのが好きです。
学校に通う学習方法では、「学校」という場所に「授業のある時間」に行って学習する必要があります。
しかし、独学であれば、ある日は起きてすぐに1時間、またある日は寝る前に3時間学習することも可能です。

一方で、独学は自己管理能力が求められ、その維持が難しいときもあります。
目標設定や時間管理が不十分だと、学習が停滞したり、重要な内容を見落としたりすることがあります。
ただし、こうした困難は、独学の魅力である自由と自己決定性と比べると取るに足りないものです。
自分自身を管理し、自己学習のテクニックを磨くことは、日本語教育能力試験の合格だけでなく、私のフリーランスとしてのキャリア全体に対しても有益だったと感じています。
私は、このブログを通じて、困難を克服し、独学で試験に合格する道を見つけた方法について、その過程を共有していきたいと思います。

学習計画とスケジューリング

独学で試験合格を目指す方にとって、学習計画とスケジューリングは非常に重要な要素です。
独学の課題は、何といっても自己管理ですが、明確な学習計画とスケジューリングを行い、それに忠実に従うことでこれを克服できます。

私が日本語教育能力試験に合格するための学習計画は、基本的にテキストブックの学習です。
まず、私が学習に用いたテキストを紹介します。

独学にオススメのテキスト

改訂版 日本語教育能力試験に合格するための基礎知識

日本語教育能力試験を理解するための第一歩となるテキストです。
文字どおり基本的な内容から、具体的な試験内容まで、検定試験を熟知している著者が重要用語・頻出用語を交えて解説しています。
ひと通り学習を進めてから読み返すことで、知識のまとめをするのに役立ちます。

令和3年度 日本語教育能力検定試験 合格するための本

試験についての概要や時事問題、試験の傾向などが紹介されています。
「なぜ令和3年度?」と思われるかもしれませんが、日本語教師資格が2024年から国家資格になる予定であるため、続編は出版されていません。
それでも、本試験に関する基本的な情報を網羅しているので、一読の価値があります。

日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド(赤本)

本試験を受験するためのポイントを網羅しており、大学受験と同じように「赤本」と呼ばれています。
かなりボリュームのある本なので、読むだけで疲れてしまうかもしれませんが、必要な時に必要な情報を収集する時点のように活用しましょう。

日本語教育能力検定試験 合格問題集

まさに合格に向けた最高の問題集です。
通常の問題集に加えて3回分の模擬試験もあるため、実力を付けるのに最適のテキストです。

改訂版 日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問題40

独学で学習を進めていると、正解か不正解かは回答を見れば分かるものの、より良い表現に添削してもらえないことが大きなネックです。
記述問題の王道と言える問題とその模範解答が掲載されているため、この内容を叩き込むことで記述にも十分対応できます。

改訂版 日本語教育能力検定試験に合格するための用語集

本試験の学習を始めたばかりの方は、当たり前のように書かれている用語がまったく分からない場合が多いと思います。
私もそうでした。
分からない用語があれば、用語集に詳しく解説されていますので、一つ一つ確認しましょう。

日本語教育能力検定試験 試験問題(過去問)

受験でも資格試験でも言えることですが、過去問の攻略は合格への重要ルートです。
日本語教育能力試験の過去問も充実していますので、3か年分は取り組んでおくことをお勧めします。

その他にも役立つテキストは数多くあるのですが、基本的には上記のテキストをお勧めします。
最初から本だらけになると、心が迷って計画的な学習の邪魔になります。
学習している中で苦手分野や特に強化したい分野が明らかになれば、必要に応じて追加購入されたほうがいいと思います。

私の取り組んだ学習内容

私の学習期間は約3か月。
7月中旬に受験することを思い立って学習を開始し、10月下旬の試験本番まで時間が本当に限られていました。
私はフリーランスなので、時間の制約はなかったのですが、学習時間を増やすほど仕事時間が減少するため、実際にはフルタイムの仕事の方と同じような時間だったでしょうか。

7月 できなくても過去問に挑戦

最初に、過去問を解いてみました。
当然ながら、全く理解できない暗号のような用語ばかりでチンプンカンプン。
いきなり頭をハンマーで叩かれたようなダメージでした。

予想通りの展開でしたが、モチベーションが下がってしまった私は、改めてモチベーションを高めるため、「日本語教育能力検定試験に合格するための基礎知識」をさっと読みました。
1周目は何となく試験の概要を理解するにとどまりましたが、約1か月後に2周目に入ったときは、かなり心に響く内容がたくさんありました。
さすがは日本語教育のプロが執筆した書籍ですね。
私のように初めて日本語教育のイロハを学ぶ方には、1回以上は読んでおくことをお勧めします。

その後、改めて過去問に挑戦しました。
同じ問題を解いたのですが、前回終了後に解説をじっくり読んだためか、何となく理解できているような気がしながら解き進めることができました。
結果は全然でしたが、少しだけ問題を解く感覚がつかめました。
ここで私なりのアドバイスを1つ。
「解説は時間を取ってしっかり読み、何を問われているか、何を解答する必要があるか理解しましょう」

おそらく、この段階では解答時間よりも解説を読む時間の方が長くなると思います。
短期間での合格を目指す分、「問題を解く時間=学習時間」であり、理解が不十分な内容の解説をじっくり読むことで、授業を受けたような感覚になります。
過去問の解説で十分できなかった点は、「日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド」の解説を読んで知識を深めるようにしましょう。

私は、7月のうちに3年分の過去問を解きました(1巡目)。
まだ1巡目なので、正答率は低かったですが、そんなことは当然なので気にしませんでした。
気にしている暇があれば、分かっていない内容を補充するように努めました。
とにかく、前を見て進んでいくことが重要です。

8月 過去問の結果を踏まえた知識の補充

8月になってからは、過去問3か年分(2巡目)に取り組みながら、得意/苦手分野を明確化する作業を進めました。
1巡目では、右も左もわからない状態でただただ自分の知識を書き集めて解くような形でしたが、2巡目になると、かなり理解できる部分も出てきます。
一方、同じような問題を何回解いてもなかなか頭に入ってこない内容もあります。
2か月目の重点内容は、「各科目の重点学習」をテーマに取り組みました。
この内容は次章で説明します。

8月から並行して始めたのが、記述問題への取り組みです。
記述問題は慣れていないとなかなかなじめないため、なるべく早めに取り組むことにしました。
私は、「日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問題40」の問題を毎日1問ずつ解答することで実力アップを目指しました。
記述問題は30分ですが、20分以内に書ききることを目標にしました。
この時のイメージは、英検やTOEICで課される記述問題の対策です。
どんなテーマであっても、自分の作ったフォーマットにはめ込むことで対策できます。
私の場合は、問題集の40のテーマを5つに分類し、大まかに5種類のフォーマットを作成しておくことで、どんな問題が出されても自分の文章につなげるようにしました。
短期間で合格するためには、力業も必要ですね。

同時に、リスニング対策も始めました。
その詳細は次章で説明しますが、過去問やリスニング対策の問題集をダウンロードして、散歩のときに聞き流すことにしました。
この習慣を続けることで、1か月程度経過したときにその効果を実感することになったのです。

9月 苦手分野も何とかできるようになろう

7月、8月で過去問を中心に学習しながら、各科目ごとに学習する習慣も身に付けてきました。
同時に、苦手だと感じる分野も明らかになってくる時期でした。
試験まで2か月を切った9月、苦手分野も何とか足を引っ張らないよう底上げする必要が出てきました。
ここで私がとった対策を書いていきます。

とにかく解説を読み込もう

ここまでの1か月半で、過去問を中心に学習を進めてきたのですが、徐々にできるようになった分野がある反面、いつまでもできない分野(苦手分野)も出てきます。
苦手分野をそのままにしていると、どうしても合格から遠ざかるため、底上げ作業に取り組みました。
それは、「解説を読み込む」です。

これまでにも問題を解くたびに解説をじっくり読んできたのですが、何回読んでも頭に入っていない内容はあるものです。
私は、反復学習をするうちに、理解できた内容は解説を読む頻度が少なくなっていたのですが、理解できていない内容も「前に解説を読んだからいいかな」とサボることが増えていました。
その結果が苦手分野となって残ったのです。
そのため、もう一度じっくり解説を読み直すことにしました。
併せて、解説の中で重要だと思った点をノートにまとめることにしたのです。
「今さら⁉」と言われそうですが、当時の私は段取りを進めるのが下手だったと反省しています。

地道な取組をようやくやるようになったためか、苦手分野も少しずつ理解できるようになっていきました。

10月 時事問題対策と本番形式の反復

10月といえば、「日本語教育能力試験」の実施月です。
試験まで1か月を切ったあたりから、私も焦りを感じていました。
ただ、試験に合格した先輩方の残された記録(ブログ、YouTubeなど)をもとに、短期間で合格する作戦を立て、ここまで実践してきました。
あと1か月、計画通りやれば合格できるはずです。
そう思って、ぐらつきそうな自分の心を落ち着けました。

時事問題対策

最後に対策したのが時事問題です。
他の試験と同様、本試験も時事問題は毎年出題されるため対策しました。
具体的に私が行った時事問題対策は以下のとおりです。

1 文化庁ホームページ「日本語教育」サイトの閲覧
(文化庁「日本語教育」ページはこちら
2 国際交流基金の最新情報の確認
(国際交流基金サイトはこちら

本番形式で模擬試験

10月になったら、本番形式で問題を解ききる力を身に付ける必要が出てきます。
これまでは、分野や細目に分けて解答するトレーニングを行ってきましたが、本番の試験はかなりの長丁場です。
試験終了まで集中力を維持し、ベストパフォーマンスを上げるために、週末などを活用して、本番形式の模擬試験を本番と同様の時間に実施するようにしておくと良いでしょう。

私の場合は、「日本語教育能力検定試験 合格問題集」の模擬試験に最後まで手を付けず、本番前の模擬試験として活用しました。
3回分の模擬試験が掲載されているため、3回は本番形式で試験に臨むことができます。

本番形式といっても、いざ本番までは合格点を取ることができないかもしれません。
ただ、そこでモチベーションを低下させてしまうのではなく、「今日が本番じゃなくて良かったね」と自分に言い聞かせて、最後の最後まであきらめず努力を継続しましょう。

効率を上げる学習法と苦手分野の困難

短期間で合格することを決意した以上、無駄な時間や行動はできる限り除外する必要があります。
そのため、私は学習を開始する前に合格した先輩方が公開している情報を片っ端から閲覧し、自分なりの学習計画を立てました。
その1つが過去問をひたすら解くということでしたが、収集した過去問をまずは1巡取り組んでから、2巡目に入るときに工夫をしました。

過去問(2巡目以降)の学習方法

検定試験は、試験Ⅰ(日本語の基礎)、試験Ⅱ(聴解・リスニング)、試験Ⅲ(日本語教育)に分かれています。
私の場合、まず試験Ⅰだけ集中的に解答し、次に試験Ⅱ、試験Ⅲという形で進めていきました。
過去問の解き方で言うと、
・試験Ⅰ①⇒試験Ⅰ②⇒試験Ⅰ③⇒試験Ⅰ④⇒試験Ⅰ⑤
・試験Ⅱ①⇒試験Ⅱ②⇒試験Ⅱ③⇒試験Ⅱ④⇒試験Ⅱ⑤
・試験Ⅲ①⇒試験Ⅲ②⇒試験Ⅲ③⇒試験Ⅲ④⇒試験Ⅲ⑤
という感じです。
もっと古い過去問までやるなら、ひたすら同じ分野の学習に費やすようになりますね。
同じことばかりするのは精神的にきついところはありますが、実力は付くと思います。

この方法は、以前受験したTOEICの学習方法を踏襲したものです。
毎回試験形式で過去問1か年分のすべてを解答することも必要なのですが、学習で必要なのは実力アップです。
そのためには、各試験項目ごとにじっくり理解を深めることが重要です。
試験全体を解いていると、全体的に間延びした感覚になりますが、特定の科目に集中して取り組んでいると、試験の傾向を何となく感じられるようになります。
さらに、同じような内容を短期間で繰り返し解くようになるため、「これはあのとき出ていた問題に似ているな」「あ、これは前に間違えた問題だ」など、記憶を定着するのに非常に役立ちました。

一方、苦手分野も明らかになっていきました。
私の場合は、聴解問題をおろそかにしがちだったためか、なかなか実力が付きませんでした。
そのため、別途対策の必要があったのです。

聴解問題(リスニング)対策

聴解問題(リスニング)が苦手な学習者の方は多いと思います。
私自身、学習を始めてしばらくは「なんで日本語なのに全然分からないの?」と思い苦しんでいました。
ただ、しっかりと対策することで成果になって現れます。

またTOEICの話に戻りますが、リスニングといえば「とにかく聴く」ことです。
問題集付属のCDをダウンロードして聴くことが大切です。
私は、1日1時間程度の散歩が日課なので、その時間に聴くことにしました。
(ひたすら1時間聴くのはちょっと厳しかったので30分程度ですが…)
英語などの外国語と比べて、日本語は母国語ですから聞き流していても頭に残っています。
聞き流しを始めてしばらくしてリスニングに取り組むと、「あれ、これは聞いたことがあるな」という内容が増えてきました。
英語だと本当に耳をスルーしていたのですが、そこはさすが母国語ですね。
どんな隙間時間であっても、聴く時間を作ることをお勧めします。

試験当日

試験当日は、万全の(に近い)体調で本番を迎えるようにしましょう。
コロナ禍の今、顔色が悪かったり発熱していたりすると、それだけで会場に入ることもできない場合があります。
幸い、私は健康そのものの状態で本番を迎えることができました。

少し早く会場に着いたら座席表を確認し、自分の席を見つけて着席。
オリエンテーションの時間までは、これまでの学習でまとめた一覧表を見ながら、合格するイメージばかり固めていました。

試験開始時間になり、試験の説明が行われてから、問題用紙が配布され、開始!
とはならず、なかなか試験開始にはなりませんでした。
ちょっと集中力を欠きそうでしたが、黙想(居眠り?)をして開始を待ちました。

試験が開始され、問題用紙を開くと、それまで自分なりに対策していたにもかかわらず、初めて見るような問題ばかり。
まあ、これは試験あるあるなので、そんなことでビビっても仕方ない。
問題文をよく読んで、「これは〇〇の内容だな」と今までの知識の引き出しを確認しながら解答していきました。

日本語教育能力試験の大きなポイントは、長丁場だということです。
なんと、昼食をはさみます。
昼食時間は約1時間あるのですが、外食しようとすると慌ただしいので、私はコンビニでおにぎりを買ってきていました。
ちょっと気分転換のため外に出て、新鮮な空気を吸いながら食事&気分転換をしました。
昔からそうなのですが、私は同じ場所にずっといることができません。
そういう意味でも、休憩時間をいかに使うかはとても大切です。
あと、しっかり食事をすると眠くなるのが私の性分。
午後イチの聴解問題をちゃんと聴き取るためにも、食事量は少なめにして頭もおなかも休めました。

午後は聴解問題の試験Ⅱから始まります。
あっという間に終わります。
これまでさんざん苦しんできた聴き取りも最後だと言い聞かせて、思いっきりリスニングしました。

試験Ⅱの後は約30分の休憩時間があります。
なんだか、昔受験したTOEFLのようだと思いながら、昼食を控えめにしていた私は、コンビニで買っていたスイーツを食べ、アイスコーヒーを注入してリフレッシュしました。
さあ、試験もいよいよ終盤です。

最終関門の試験Ⅲ。
マーク試験を何とかこなし、いよいよ最後の記述問題です。
私としては、どんな問題が出されても全5パターンの結論に導くようトレーニングを重ねていたため、迷うことはあまりありませんでした。
邪道かもしれませんが、さして文章力のない者にできることはフォーマットを作ってそれに当てはめる作業くらいです。
これまで鍛えてきた豪腕で、問題を自分の結論に持っていき、終了。
お疲れさまでした!

試験終了後

試験が終了すると、翌日の昼頃に主要予備校が独自に分析した解答集が公開されます。
あまり終わった試験の自己採点をしたくはなかったのですが、しないのも気になるので自己採点することにしました。

その結果は、
試験Ⅰ:72/100
試験Ⅱ:32/40
試験Ⅲ:65/80(マーク問題のみ)
記述を除いて、169/220でした。
噂によると、165点あたりがボーダーということだったので、「合格していてくれ!」と願いながら合格発表日を待つことになりました。
「それならやっぱり自己採点なんてするんじゃなかった」という気持ちもありましたが、まあ合格の可能性がある点数なので、あとは運を天に任せるしかありません。

合格発表は12月。
試験終了から約2か月あります。
私の場合は、本業が翻訳者なのでやきもきすることはありませんが、それでも気になります。
といいつつ、試験勉強をしていた頃から「日本語教師」としてあちこちに登録していましたので、絶対合格していたいと感じていました。
資格がなくてもできる仕事とはいえ、やっぱり説得力が違います。

いよいよ合格発表当日。
JEESのサイトを開くとき、年がいもなく緊張しました。
結果は、合格
やりました!
年々試験を受ける機会が減っているため、久しぶりにとても嬉しかったです。
さあ、これで日本語教師としてのプロフィールに記入できるぞ!
生徒さんがいっぱい来てくれたらいいな。

まとめとアドバイス

独学で日本語教育能力試験に合格するため、私は3か月間取り組みました。

私が学んだ最も重要な教訓は、自己管理と自己調整の重要性です。
独学は自由度が高い一方で、計画を立ててそれに従い、また自分自身を評価する能力が必要です。
自分の学習スタイルや進行速度を理解し、それに合わせてスケジュールや学習内容を調整することが、効率的な学習と成功へのカギになります。

試験合格に向けて取り組んだ経験を踏まえて、私がお伝えできる具体的なアドバイスは以下の3点です。

1 学習計画を立てる
 目標を明確にし、それに向けた道筋を描くことで、学習が進行しやすくなります。また、進行状況を定期的に確認し、必要に応じて計画を見直すことも重要です。
2 適切な教材を選ぶ
 自分の学習スタイルや目標に合った教材を選ぶことが重要です。様々な教材を試し、最も自分に合ったものを探すのも有効ですが、短期決戦は迷っている暇がありません。合格した先輩方が推薦する書籍の中で共通するものを選択し、学習途中で肉付けが必要な場合は追加するようにしましょう。
3 徹底的な情報収集
 独学で合格を勝ち取るには、情報収集は必須です。他の学習者と情報を交換したり、学習の進行状況を共有したりできればいいのですが、独学はなかなかそうはいきません。幸い、ブログやYouTubeで独学の成功者の方々が情報発信されています。できるだけ多くの情報に触れ、自分に合った学習法を準備し、実行しましょう。

最後に、独学は時には孤独で難しい道のりかもしれませんが、その達成感は何物にも代えがたいものです。
自分自身を信じて、挑戦を続けてください。
あなたの成功を心から応援しています。

私で良ければ、ご相談いただければお答えしますので、「お問い合わせ」フォームからお問い合わせください。

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この記事を書いた人

英語もろくに話せない状態で海外赴任することが決まった前職で、運命が変わった男。
「英語が話せないと生きていけない」と考え、生まれ変わった気持ちで英語学習に取り組む。TOEIC 395 点から半年で 740 点、1年で 840 点を取得。
何とか海外でのサバイバルを耐え抜き、仕事時間以外の時間を生きがいに30か国以上を旅行したことで、すっかり海外旅行のとりこに。
海外赴任ですっかり欧米ののんびりした個人主義的な生き方に染まり、帰国後に仕事不適応に陥る。
「このままでは生きていけない」と二度目の生まれ変わりを決意し、メルカリ転売に始まり、翻訳者、投資家など本職以外の収入の道を模索する。
決意の日からわずか3か月で辞職し、収入の柱もないままフリーランス通訳翻訳者としてデビュー。
その後も無謀な挑戦を続け、仕事をほとんど受注することがなかった1年目にメルカリ転売を中心に収益を上げる。
フリーランス2年目には収益が1,000万円を突破。3年目も順調に収益を伸ばす。
フリーランス4年目になった今、仕事を受注するだけのフリーランスではいけないと考え、新しい道を模索中。
世界的なパンデミックもようやく落ち着きを見せる中、世界中を旅したい欲求の高まりを抑えられない今日この頃。
さあ、今年の秋はどの国に行こうかな。

-このように、これまであまり深い考えもなく生きてきましたが、大切なのは人生を楽しむことです。
ブログに私の楽しい生き方をつづりながら、あなたと一緒にもっと楽しい道を模索していきたいと考えています。
記事をご覧になって、お気づきの点があればご意見ください。
また、一緒にもっと楽しい生き方を見つけていきましょう!

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