ECストアで唯一とも言える選択肢がShopify。
Shopifyでネットショップを立ち上げるとき、最初に迷いやすいのが「サイト構成」です。
「トップページってどんな役割?」「お問い合わせページは必要?」「サンクスページは自動で作られるの?」などなど。
この記事では、ShopifyでECサイトを作るうえで必要不可欠なページ構成と、初心者が失敗しないための基本ルールをわかりやすく解説します。
Shopifyサイトの基本構成を理解しよう
Shopifyのストアは、基本的に次の流れで成り立っています。
① 広告 → ② 商品ページ → ③ カート → ④ チェックアウト → ⑤ サンクスページ
お客様はまず、広告やSNS投稿をきっかけに商品ページを訪問し、商品が気に入ったらカートに入れて購入します。
この一連の流れを「購入動線」と呼び、サイト全体の設計で最も重要な部分です。
つまり、
・広告と商品ページが一致していること
・カート・チェックアウトがスムーズに動作すること
・信頼感を与える補助ページが整っていること
が、売れるストアの条件になります。
各ページの役割と作成のポイント
トップページ
トップページは「ストアの顔」です。
新規訪問者が最初に目にする場所なので、ブランドイメージや販売している商品の特徴を一目で伝えましょう。
バナー画像・人気商品の紹介・キャンペーン情報などを設置し、「このお店は信頼できる」と思ってもらうことが大切です。
商品ページ(ランディングページ:LP)
もっとも重要なページです。広告から直接リンクされるため、商品の魅力をどれだけ正確に伝えられるかが鍵になります。
- 商品写真は明るく、広告と同じトーンで統一する。
- 「送料無料」と記載した場合は、購入ページでも同じ表示にする。
- 誇張表現や根拠のない文言はNG(薬機法・景表法違反に注意)。
- レビュー欄を設置すると信頼性がアップ。
また、Shopifyでは画像サイズが大きすぎても小さすぎても読み込み速度に影響します。
目安は200KB程度が理想的です。

信頼を得る補助ページの整備
お問い合わせページ
お客様が安心して購入できるよう、「質問や相談ができる窓口」を用意しましょう。
返信までの目安時間(例:「2営業日以内に返信します」)を明記することで、信頼性が高まります。
ストアポリシー
返品・返金・配送・利用規約などのルールをまとめたページです。
これを明示していないと、広告審査やShopifyの審査で不合格になることもあります。
フッターにリンクを設置して、すべてのページからアクセスできるようにするのが基本です。
離脱対応メール(カゴ落ち対策)
購入直前で離脱したお客様に自動でメールを送る機能があります。
「お忘れではありませんか?」というリマインドメールを設定することで、機会損失を防ぎましょう。
サンクスページ
注文完了後に自動で作成されるページです。
このページで「ご購入ありがとうございます」「次回クーポンはこちら」などのメッセージを添えることで、リピート購入につなげることができます。
サイトを公開する前のチェックポイント
Shopifyのサイトは広告出稿の際、広告自体だけでなく、サイト全体も審査対象になります。
そのため、以下の点を確認しておきましょう。
- リンク切れ・リンク間違いがないか
- 送料や価格表記に矛盾がないか
- ポップアップは1つまで(多すぎると離脱率が上がる)
- 決済方法(クレカ・PayPayなどの電子マネー決済・コンビニ決済・銀行振込など)は複数用意する
- 「税込」「配送料は購入手続き後に計算されます」などの明示を忘れない
これらを守ることで、Shopifyの審査にも通りやすくなり、ユーザーからの信頼も得られます。

まずは「シンプル」でOK ― 改善しながら育てよう
Shopifyは機能が豊富な反面、「やることが多すぎて分からない」と感じる人も多いでしょう。
しかし、最初から完璧なストアを作る必要はありません。
まずは次の5ページをしっかり整えることが最優先です。
・トップページ
・商品ページ
・お問い合わせページ
・ストアポリシー
・カート・チェックアウト
この5つが整えば、ストアとしての最低限の信頼性と購入導線は確保できます。
そのうえで、少しずつ画像やレビュー、FAQなどを充実させていくと、自然とコンバージョン率が上がっていきます。
まとめ:信頼されるストアは「基本設計」で決まる
Shopifyストアの成功は、デザインよりも構成と導線の明確さにあります。
広告のクリック先からサンクスページまでの流れがスムーズで、顧客に安心感を与える仕組みがあれば、自然と売上は伸びていきます。
「お客様目線で迷わないサイト」
それが、Shopifyで長く愛されるストアを作るための最初の一歩です。
